よく見るので
彼らの言い分はこうです。
「新型コロナウイルスは同定がされておらず、架空のウイルスであり、つまりパンデミックは作られたもので、コロナは茶番」
うーーーん?そうなのかな?よくわからないな?となったので、ちゃんと色々見てみようと。
いや、ワタシは他のところで「3万塩基ある」と見たことがあって、実際の配列はこう!っていうコードも見ていたので、読み取った結果の3万じゃないのかな?はて…?ってまず思った。
まず「同定」とは…
一般人としてはあんまり触れない言葉だ!
同定(どうてい、英: identify, identification)とは、科学全般の用語で、ある対象についてそれが「何であるか」を突き止める行為(名前・正体・同一性を特定する行為)を指す。同定する、同定作業とも表記される。類義語は比定。分野によって様々な使い方がある。
同定 – Wikipedia
なるほど、なるほど。そのモノの全容を明らかにするとかそういうことで。
誰が言い出したのか
「同定されていない」を広めてる人は、おおよそが、どこかでその説を見て納得した普通の人だろうから、主張しだした人がいるはず…
「元大学教授のおじいちゃん」…?
と思って更に検索。こちらの方だった↓
大学がお詫びしてるページも見つかった…w
本学名誉教授 大橋眞氏の活動に対する苦情について – 国立大学法人 徳島大学
1つ目
そもそもの「同定されていない」の「ネタ元」というか、同定されていないと言っているところはいくつかあって、まずはこちららしい。↓
こちらの動画、多分Youtubeにアップロードされてすぐに、ワタシのところにRTで回ってきてて、1回見た覚えがある。ちなみに今はYouTubeから削除されてて、違うところに上がってる。
見直してみて思ったけど、こちらの動画ってあくまでも「存在するのだろうか?」というコトを論じてるだけで、「コロナは存在しない!」って言いきっているワケではないよね。ここではね。
こういう方向性の考え方もあるよね~、っていう、提案(?)的な。
2つ目
こちらもまず大橋さんから…
論文がないらしい。ないからコロナも存在しないって方向になっちゃうのは無茶苦茶だけど。
いや、あったけど取り下げられたんだってね。
他のトコでも結構「ノーベル賞モノなのにどうして自ら取り下げたんでしょうか~?怪しいですね~?(コロナの存在を疑う目)」っていう触れ方を見たけど…うーん…なんで取り下げたかは取り下げた人に理由を聞かないと分からなくないか。悪意があると勝手に解釈するのはちょっとどうだろうと思う。
で、概要欄のところに詳しく書いていただいているのでそちらを見てみると…
ウイルスの存在を証明する科学論文を厚生労働省が提示できないことがあきらかになりました。厚生労働省ですら、ウイルスの存在を示す科学論文を提示が出来ないのなら、他にだれがウイルスの存在に関する科学的根拠を示すことだ出来るのでしょうか。
その「あきらかになった」という動画はコチラ↓
実際に厚労省さんに電話したときの内容が録音されて、公開されているもよう。
かいつまむと…
「情報開示請求を厚生労働省に送った」
「開示なしという答えだった」
「厚労省的には、国立感染研究所のサイトに載っている情報を参照してくれということだった」
「それ以上のものは出せない」
以上!あとはほのぼのしたやりとりが後半のほうに入っている…w
全部拝聴させていただいたところ、ワタシの意見としては、特に不思議を感じる内容ではなかったし、これで「コロナは茶番」を証明できるものでもないと思った。
「厚労省が情報を出せない」っていうのはつまり…例えば…
ワタシはフリーランスなので、色々な会社さまから、プログラム作ってほしいとかのご依頼をいただくワケです。「このページにこういう情報を表示したい」というお願いであれば、ワーッとコードを書いて、納品する。
で、会社さんが表面上の動きとかを確認して、お金が貰えると。
でも、このときって、会社さんって「プログラムのコードがどう書かれてどう動いているか」とか全然知らないワケじゃないですか。そもそも専門外で、出来ないから、外部にお願いをしている。
あくまで会社は会社として必要な機能を取り揃えればいいわけで、中身まで知らなくていい。
…そういう感じじゃないかなあ。だって厚生労働省が全部自分のところで色々出来るなら、わざわざ国立感染症研究所のサイトに頼らないのでは…っていう。
なので別に、厚生労働省が開示なしと答えたことに違和感は持たないなあ。
まとめると、この結果で「出せない=存在しない」と断定してしまうことは多少乱暴ではないだろうかと…
3つ目
こちらも概要欄に貼ってあった動画。
キレイなお姉さんだ。
問題点がたくさんあるらしい。みていこう。
お姉さんは「コッホの原則を使った、決定的な新型コロナウイルスの存在証拠というのは、色んなジャーナリストが探しているんだけど、今のところ証明されていません」と言っている。
※ 現代ではそもそも「コッホの原則」は使う必要がないんじゃないか…?(つまりコッホの原則を使ったものが証明されていない、のは当たり前なんじゃないか?)というのは下のほう↓に書いてみた。
あとは…「純粋なウイルスではない」という回答が4つ取り上げられていて、いろんな大きい研究所でも同じような答えがきている。とのこと。この点があやしいようだ。動画でいうと7分20秒くらいのところ。
文章でぐぐったらこちらのページが出てきた。同じトコロだね。↓
COVID19 PCR Tests are Scientifically Meaningless – Българска асоциация по патология
ひとつめ。
Study 1: Leo L. M. Poon; Malik Peiris. “Emergence of a novel human coronavirus threatening human health” Nature Medicine, March 2020
Replying Author: Malik Peiris
Date: May 12, 2020
Answer: “The image is the virus budding from an infected cell. It is not purified virus.”
この「Study 1」っていうのは、こちらのページのことらしい。↓
Emergence of a novel human coronavirus threatening human health | Nature Medicine
この著者さんに質問を投げてみて、返ってきた答えが「Answer」になるっていうことね。
で Answer にある「The image」っていうのが、↑のページの「Fig. 1: An electron microscopy image showing SARS-CoV-2 isolated at The University of Hong Kong.」として出てる画像。
この画像に映ってるウイルスは「精製されたものではない」っていうこと。だそうだ。他も同じ感じ。一応リンク↓
[Study 2] Identification of Coronavirus Isolated from a Patient in Korea with COVID-19
[Study 3] Virus Isolation from the First Patient with SARS-CoV-2 in Korea – PubMed
[Study 4] A Novel Coronavirus from Patients with Pneumonia in China, 2019 | NEJM
ないの???
↑の4つについて「そういう返答があった」のは事実らしい。でも、この4つが「ない」って言ったからといって、コロナの存在まで全部否定するのはやりすぎ感ある。
で、ぐぐったら色々HITしたんだけど、こういうのは違うのかな…?
New England Biolabs unveils alternative to RT-qPCR for SARS-CoV-2 analysis | 2020-07-10 | BioWorld
(Google翻訳):「患者から分離されたSARS-CoV-2ウイルス粒子の透過型電子顕微鏡写真。 メリーランド州フォートデトリックにあるNIAID統合研究施設で撮影され、色が強調された画像。」
もうひとつ↓
ファイル:Novel Coronavirus SARS-CoV-2 (50960620707).jpg – Wikipedia
(Google翻訳):「患者のサンプルから分離され、細胞培養で培養されたSARS-CoV-2ウイルス粒子(UK B.1.1.7バリアント)の透過型電子顕微鏡写真。 ウイルス粒子(黄色)の外側に見られる顕著な突起(緑色)はスパイクタンパク質です。 このタンパク質のフリンジにより、ウイルスは宿主細胞に付着して感染し、複製することができます。 メリーランド州フォートデトリックのNIAID統合研究施設(IRF)で撮影された画像。 クレジット:NIAID」
あれ…???もしかして、あるんじゃない…?
なんか両者、何かが食い違ってる気がするな…
食い違ってる理由
ここまで色々見たぞ!
言いたいことは、なんとなく分かった!!!
上のお姉さんの動画でも言ってるけど「コロナが存在するという証拠を出せ」ということなんだな。で、出ない以上は茶番認定しちゃうぞと。
とくに、こちらの、上で1回貼った動画のコメント欄。↓
ウイルスの存在を証明する科学論文がない? – YouTube
コメント欄のところで、意見正反対の人たちがたくさんやり取りをしているので、興味深く読みました。でも全然折り合いが付いていない…w
テーマが色々あるので見ていこう。
国立感染症研究所について
茶番でない派:信頼できる機関である
茶番である派:信頼できない
…これはそもそもから議論にならないのは当たり前だなあ…w
いくら茶番でない派が資料として感染研のURLを貼っても、信頼できませんって言われたら何も言えなくなってしまう。
しかも「その機関には政治家の息がかかっている」ともコメントがある。もしそうだとして、政治家の息がかかっているから全部フェイクだというのは暴論だと思うんだけど、とにかく、そういう捉え方をして…捉え方というか、どこかでそういった情報を見て、それを信じている場合、折り合いは永遠につかないねえ。
分離・増殖 について
茶番でない派:されている
茶番である派:されていない
おかしい。現実が2つあるw
「されている」の根拠としてはコチラ↓。
新型コロナウイルス:国立感染症研究所が開発した細胞で分離に成功
「されていない」側の言い分としては、本当に↑ココで分離されたものが、新型コロナウイルスなのか?ということ。
それに対して「武漢のウイルスと99.9%同じものです」とレスがあり、更に「ではその武漢のウイルスは本当に新型コロナウイルスですか?」という風に進んでいた。
まあ、言いたいことは理解できる…w しかしこうなってくると「どういう証拠が出たら認めるのだろう」とふつうに思った。
だし、この問い方はあまり論理的ではないな。本当に新型コロナウイルスですか?と問う場合、どこかに「本当の新型コロナウイルス」があって、それを質問者が認めたうえで、「これに合致しますか?」と聞かなければいけない。でも、そこが、質問者の中でフワフワした(というか受け入れられていない)状態であれば、つまり質問者にとって「納得できる答えはない」。
ただのいじわるじゃないか?w
あとはコメントの中に「CDCが、コロナを単独で分離したという例はないと言っている」というのがあったけど、それに対するレスで「それはファクトチェックで嘘だと判明している」とロイターのURL付きで書いてあった。↓
Fact check: This CDC document does not say that that SARS-CoV-2 doesn’t exist | Reuters
“There are now hundreds of stocks of cultured SARS-CoV-2 in laboratories around the world”, he said.
(Google自動翻訳) “「現在、世界中の研究所に何百もの培養SARS-CoV-2の在庫があります」と彼は言いました。”
あるらしいよ…?
あとこちらもコメントから↓
「当所で分離したSARS-CoV-2の分与について」のところに「分与ウイルス株のフルゲノムシークエンス」というのがある。
中身に「isolated from patients in a Cruse Ship」って書いてある。初期に話題になってたクルーズ船だね。
「クルーズ船の患者から分離」。
分離されているらしいよ…?
ちょっとした感想
このYouTube動画のコメント欄にいらっしゃる、分離されているよ~と訴えている「Tokutake」さん。
自身の信念に合致するものはTwitterだろうがYouTube動画だろうが採用して、信念に反するものは科学誌に掲載されたものでも捏造と決めつけるような論法を使われると議論が成り立ちません。
コメント全部読んだけど、どちらかといえばワタシは、こちらの方のほうが至極真っ当な意見に見えたね…w
私は陰謀論を完全に否定する考えは持ち合わせていませんが、確実な証拠がないので、そういった陰謀の実在性については判断できないと考えています。陰謀論にハマっている方のSNSの投稿を調べていたことがあって、かなりの割合5から8割くらいは虚偽、もしくは公式の発表とは異なる情報でした。陰謀論について述べた匿名のSNSの投稿の中にも真実はあるかもしれませんが、検証もせずに拡散をすることの弊害もあるとは思っています。
すき。その通り。お友達になりたい。
陰謀論界隈で、こういう証拠があります!みたいに主張してるTwitterの画像、まあまあコラとか捏造のことある…www
ワタシもこちらの方と同じで、「判断できない」と思っている。ドミニオンとかも否定してないし、かといって肯定してるわけでもない。
だから「ドミニオンの件が本当なら、トランプさんがたくさんの人を集めたデモで、本人の口から何か言うだろうな~」と思って、デモの配信を観てたりした。
バイデンさんの就任式も、なんかあるかな~と思って観てたよ。どちらもなんもなかったけどね…!
「コッホの原則」
大橋さんと、お姉さんが言っているもの。
この原則が満たされないと、ウイルスの存在を認めてはいけない、ということらしい。お姉さんの動画で、その原則っていうのがどういうモノなのか?ってかわいいイラスト付きで解説されているね…w
ただワタシは思った。
「だいぶ昔の人が考えた原則だしな…」と…
現代でもっと効率的な方法が出てきているなら、そっちを採用しているだろうし、いつまでも昔のものにしがみつかないといけないのは変だ。
というところで見つけた。英語だけど…
The Psychiatrist Who Calmly Denies Reality | Office for Science and Society – McGill University
問題は、コッホ自身が、彼の仮定が毎回満たされることを要求することは間違っていたことに気づいたことです。彼は、腸チフスとコレラの保因者であり、症状のない人々に気づきました。彼らは感染性病原体を持っていましたが、病気は持っていませんでした。これらの微生物が結局病気を引き起こさなかったという証拠でしたか?いいえ。コッホの原則は歴史的に興味深いものですが、微生物自体からのDNAまたはRNAの検出に基づくガイドラインに本質的に取って代わられています。
「間違っていたことに気づいた」
…別に原則満たさなくてもいいらしいよ!
で、今は、詳しく何をどうやってるのか知らないけど「DNAまたはRNAの検出に基づくガイドライン」というのがあるそうだ。
「取って代わられています」ということなので、コッホの原則通りにはやってなくて、こっちの手法に則ってやってるんだろうと考えるのが自然じゃないかなあ。
つまり「出てこなくて当然」というかね。
主張の内容はわかった
純粋に知りたいことは、「同定されていない」と言っている立場の人は、「何が」「どのように」「どこから」出て来たら、「新型コロナウイルスは存在する」と納得するのか、というコトかなあ。
ものすごいカワイイんだけど、自己肯定感の低いコが「わたしなんて世界一醜くて…」って言ってるところに「大丈夫だよそんなことないよ」って本当のことを言っても「そんなのウソ」って延々と突っぱねられてるような、そういう図式に見えてしまったので…
最初の同定の定義に立ち戻ると…
「名前」「正体」「同一性」があれば「同定」になるとのことなので、「名前」は「新型コロナウイルス (SARS-CoV-2)」でよくて、「同一性」っていうのは上のほうでも出ているけど、武漢株と99.9%同じウイルスだろうということになっているので、同一性もオッケーだ。
「正体」でひっかかってるのかな…?「肺炎になることがあります」とかそういうことではないんだろうか。
「どういう内容が出てこようがコロナは存在すると認めない」となってしまうと、それはもうほとんど宗教の類になってしまうからね…
まとめ
前々から思ってたんだけど…
一般人 vs 一般人 で討論してもなんにもどうにもならないんだよね…www
いろいろ矛盾とか問題点があるからといって、一般人がコロナは茶番だと決めてかかるのはあぶない。本当に「そういう方向のものが本職です」っていう人が、コロナは疑わしいよね~って言ってるなら、なるほどそういう考え方もあるのか、となるんだけど。
その考えに賛同して乗った一般人がどれだけ多くなろうが、あんまり説得力を持たないんだよね。少なくともワタシはだけど…w
単純に「(疫学的な?)知識のベースがある人」の意見の数だけを集めたい。もちろん大橋さんの「コロナ疑わしい」もカウント1にしているよ。
そしてその考え方でいくと、疑わしい、はかなりマイノリティになる。
…かといって、今、コロナは本当だと主張したいわけでもないのでお間違えなきよう…!!!
ワタシは常にどっちつかずのままで色々な可能性をみているので…だからこうやって調べてまとめてるw
AbemaTVとかどっかのYouTubeでいいから「コロナある派のお医者さん10人くらい vs コロナない派のお医者さん10人くらい」の討論番組をやってくれないだろうか。
うーん…とりあえずワタシ的には、今のところは「コロナ存在する:しない比 90:10」くらいかな…w
今回は「同定されていないとはどういうことを言ってるのか」っていうテーマで調べたので、PCR検査がどうとかCt値がどうとかというのには触れないよ。またそのうち。
つかれた。おわり。