調べようとしたきっかけ
ワタシ、マーガリンが大好きなんですけど。というかなんか、油が好きで。子供のときに白米にふりかけじゃなくてマーガリン乗っけて無限白米してたタイプで。
マーガリン好きなのでパンよく食べてる。小麦の良い悪いアレコレについては今回は気にしないこととしますが…
それも、1枚のパンあたりで結構な量を使う。パンが温かいうちにザッと大量に塗って、溶けて染み込んだらまた上からパンの焼き目が見えないくらいに重ねて塗って食べる。
で、この間夜中に、トーストにまたベッタベタにマーガリン塗ってたら、同居人が
「あ~プラスチック食べてる~」
とさわやかにDisってきたw
マーガリンはトランス脂肪酸がたくさん入っているから危険!いろんな病気の引き金!って言われてるのは、確かに知ってたんです。
でもまあ、これもまた、量の問題だろうなと思って、あんまり気にしてなかった。コレが危険!食べないほうがいい!って言われているのって、詳しく見てみると「人間が毎日それなりの量を500年続けて食べると異常が出るレベル」みたいなバカバカしい話のことが多い。
じゃあ気にしなくていいでしょうよ…っていう。
そうは思っているものの、「人間の摂っていい目安はこのくらい」「危険なのはこれくらいから」「世界の基準はこのくらい」…だからマーガリンは食べても大丈夫(もしくは食べたらダメ)、というような、明確に説明できる材料を持っていないな~、と気付いた。
なので…いい機会だからマーガリンについて!調べるぞ!
「プラスチック」?
「ジョン・フィネガン」さんが書いた「危険な油が病気を起こしてる」という本があるらしい。
そこで、「トランス脂肪酸の分子を顕微鏡で見るとプラスチックのようだ」って書いてあるみたい。読んでないけど。だから「トランス脂肪酸をたくさん含むマーガリンはよくない」っていうことなんだね。
でも…?
マーガリンやホイップクリームは食べるプラスチックって本当?(成田崇信) – 個人 – Yahoo!ニュース
結論から先に書いてしまうと、大きさも構造もあまり似ていないということになります。(中略) トランス脂肪酸は栄養素として体内で消化吸収して利用できますが、プラスチックは消化吸収できません。これほど大きな違いがあるのに似ているというのはあまりにも強引すぎないでしょうか?
マーガリンやホイップクリームは食べるプラスチックって本当?(成田崇信) – 個人 – Yahoo!ニュース
それはそうか。
バターやマーガリンのような固体の物質に外から力を加えると形がかわりますが、力を加えるのをやめても元に戻りません。こうした性質のことを可塑性といいます。ロウや粘土などは代表的な可塑性物質です。この可塑性のことを英語では【plasticity】と表現し、可塑性(熱可塑性)のある合成樹脂を【plastic】と呼びます。つまり、プラスチックという言葉は可塑性という性質から来たものなのですね。
マーガリンやホイップクリームは食べるプラスチックって本当?(成田崇信) – 個人 – Yahoo!ニュース
バターやマーガリンの性質である可塑性を表現する英語の論文などの文章に【plasticity】という単語が出てくることがマーガリンはプラスチックという話に結びついた可能性も十分ありそうです。
へー、可塑性ってplasticityって言うんだ。プラスティシティー?
とりあえず、「食べるプラスチック」という汚名(?)を与えてよいものではなさそうだ。
もしかすると一般市民の間では
「ねえねえマーガリンってプラスチックの造りに似てるんだって!」↓
「マーガリンってプラスチックっぽいんだって!」↓
「マーガリンはプラスチック!」
…みたいな、どんどん、削ぎ落されて切れ味鋭いものになったんじゃないだろうか…w
実際ワタシも、そんなに真面目に調べたり考えたりする(ぐぐるレベルだけど)ことなかったので、マーガリンってプラスチックなのかな…ってなんかモヤモヤしてたし。
とってもいい記事を見つけた
以下を読めばこれ以上調べなくてもばっちり!的なうれしい記事を見つけたので…
トランス脂肪酸ってどれぐらい危険なの(準備編) – とラねこ日誌
トランス脂肪酸ってどれぐらい危険なの(データ検証編) – とラねこ日誌
トランス脂肪酸ってどれぐらい危険なの(解釈編) – とラねこ日誌
ううむ、すごい。
気になってたポイントが全部解決した。もうワタシが何も調べる必要はないw
まとめると
普通にそれなりの食生活してるならマーガリン問題ない
ということに。
状況はかなり変わってる
アンチマーガリン派さんの記事。
日付がないのでいつ書かれたものか分からないんですけど、ここに「日本で市販されているマーガリンには平均値で約7%のトランス脂肪酸が含まれており」と書いてある。
このアンチマーガリンさんの7%って、かなり昔の数字なのかも。
でも、今、2020年10月現在のトランス脂肪酸の量は…
「パンにはやっぱりネオソフト♪」でおなじみのネオソフトを見てみよう。
1食当りの『ネオソフト』(10g)には、約0.08gのトランス脂肪酸が含まれています。この量は、世界保健機関(WHO)の勧告(「1日当りのトランス脂肪酸摂取量を総摂取エネルギー量の1%未満にする」)の 1/27(0.037%)に相当します。
『ネオソフト』には、トランス脂肪酸は入っていますか?どの位の量が含まれていますか?|雪印メグミルクのマーガリン類 | ネオソフト
平成の調査からの、いま令和2年ともなると、業者さんもかなりそのあたり気にして改善してきたんだろう…トランス脂肪酸多いと買ってもらえないし…
アンチマーガリンさんが言う「7%」って、「マーガリンのトランス脂肪酸の割合」。ネオソフトもそれにならって割合を出すと…「0.8%」になる。全然少ないね!
自分にとって…
食べ物について「これは危険?」「これは大丈夫?」っていう情報を調べたりするときって、頭に「自分にとって」が付く。付きません?w
別に、全人類にとって危険かどうかってあんまり興味なくて、「自分にとって安全か」だと思うんだ。
だから、トランス脂肪酸は「摂り過ぎよくない」っていうのはわかったんだけど、自分は摂り過ぎなのかどうか?今までの量のマーガリン食べ続けていいの?というところが気になる。
エネルギー量1%って言われたら、ふむそういうもんか、と思うけど、実際の量が良くわからないなあと…
だってまず、「トランス脂肪酸摂取量が総エネルギーの1%」を考えるには、「自分が1日食べたモノの総エネルギー」の数字が必要になるわけよね???
そんなんいちいちカウントしてないwww
ダイエットとかやったことある人なら慣れてたりするのかな?
いや、どっちかっていうと、昔からモヤシ体型で、食べても食べても太らない(むしろ骨っぽい)のが悩みのタイプなので…
食べたいものを食べたいときに食べるし、夜中でも大量にバンバン食べるし、特に摂取カロリーについて考えたことがない。お料理しないので、目方でもグラム数が全然わからない。
自分の大丈夫な範囲
まあでも、極端なことを言うと、例えば…
毎食「マーガリン塗りまくったトースト」だとマズイ、とか…?
あ、わかった、1日に1回「マーガリン塗りまくったトースト」を食べるとして、含まれるトランス脂肪酸の量が、総エネルギー量の1/100以下ならいいんだ。
だいたいワタシが1回に食べる量は、パン2枚にマーガリンをたくさん。なので、ココに書いてある量の 2倍×2 にしておこう。
計算すると「304kcalのマーガリン」だった。
で、上で見たように、ネオソフトでいくと「10gあたり約0.08gのトランス脂肪酸」で、カロリーは「10gあたり60kcal」。
つまりネオソフトの場合
「60kcal=トランス脂肪酸0.08g」
「1kcal=トランス脂肪酸0.0013g」
そうなると、ワタシが食べてるトーストのマーガリンぶん「304kcal」のうち「約0.4g(2.4kcal)」がトランス脂肪酸ということに。
このマーガリン以外で、100倍の、240kcalを摂っていれば全く問題ないのでは!という結論がでました…!!!
…ほんとに?なんかびっくりするくらい低い数字が出たけど、何か間違ってない…?w
…しかしワタシ、毎日何kcal摂ってるのかな?
20~30代の働く女性、カロリー摂取量がケニア並みで栄養失調…ヘルシーな食事で体の不調
うーん、よくわからないw
でも、ちょっとワタシのことは置いておいて、女性で、カロリー摂取が理想より少ないのかもしれないとはいえ、上に書いてあるとおり「実際の平均摂取カロリーは1470kcal」なんだったら、マーガリンたくさん塗ったトースト数枚食べても全然問題ない気はする。
さすがにこの調査された人たちが、マーガリン爆弾トーストばっかりを3食…ってことはないだろう…
まあ100%ないけど、1470kcalすべてを、マーガリンだけ食べて得たものだとして考えても、マーガリンは245g。(10gあたり60kcalとする)
ネオソフト率でいくと、245gのうちのトランス脂肪酸はだいたい2g(12kcal)。
12kcalの100倍は1200kcalになって…あれっ…カロリー全部マーガリンでも目安の数値を余裕でクリアしている…
うーん…いよいよ本当に、気にするレベルじゃない気がしてきた…
…逆に、「アメリカでは平均摂取量が2%」って見たんだけど…
一体何を食べていたの…?コワイ…
まとめ
それなりに毎日他のものを食べていれば、マーガリン爆弾トーストを2~3枚食べても大丈夫!!!
これからも摂り過ぎに気をつけつつ
マーガリン食べます!!!
やったね!(?)
でも、「他のもの」って言っても、それが全部ケーキだとか、フライドポテトだとか、菓子パンだとか…トランス脂肪酸が入っているものとなると、話は変わってくる。
ワタシに限っては、あんまりそういうの食べないし、お菓子も日常的に食べないので、更に問題ないかなという気はする。「平均的な」数字とかはあくまでも平均だから、自分の日頃食べてるモノ、ちょっと気にしてみるといいかも?
おまけ:追記(2022/11/19)
おまけ:トランス脂肪酸と飽和脂肪酸の量
ネオソフトでは「10gあたり約0.08gのトランス脂肪酸」でしたけど、これは結構、メーカーによって差があるみたい。ネオソフトも含めて見てみよう。
ちなみにマーガリンについては、トランス脂肪酸だけじゃなくて「飽和脂肪酸」も見ましょう、って↑上のとってもありがたいページに書いてあるね。
こちらは「総エネルギー量のうち10%未満が目安」。ついでなので併記しておこう。あとカロリーも。
雪印メグミルク ネオソフト
『ネオソフト』には、トランス脂肪酸は入っていますか?どの位の量が含まれていますか?|雪印メグミルクのマーガリン類 | ネオソフト
10gあたり
トランス脂肪酸:0.08g
飽和脂肪酸:2.4g
エネルギー:60kcal
ラーマ バターの風味
10gあたり
トランス脂肪酸:0.1g
飽和脂肪酸:2.2g
エネルギー:74.6kcal
小岩井乳業株式会社 小岩井マーガリン
10gあたり
トランス脂肪酸: 0.027g
飽和脂肪酸:2.46g
エネルギー:75kcal
明治 コーンソフト
明治のトランス脂肪酸量の低減への取り組み|株式会社 明治 – Meiji Co., Ltd.
10gあたり
トランス脂肪酸: 0.1g
飽和脂肪酸:1.9g
エネルギー:58kcal
創健社 べに花ハイプラスマーガリン
創健社 べに花ハイプラスマーガリン 180g | 株式会社創健社-自然食品の企画・製造・卸売
10gあたり
トランス脂肪酸:約0.03g
飽和脂肪酸:-g 記載なし…???
エネルギー:75.2kcal
…こんなもんで。
いまウチにたまたまあって使ってるのが↑「小岩井マーガリン」なんですけど、これらの中ではトランス脂肪酸が一番少ないみたい。
つまり最初にネオソフトを持って来てたけど、小岩井マーガリンなら3倍くらい余裕があるのか…
ちょっと高かったもんな~小岩井マーガリン…なんかややこしいことして頑張っているんだろうな…w
あんまり買うメーカーって決めてなくて、都度都度、気分でスーパーで買うので、タイミングによってバラバラ。
でも、できるだけ健康に配慮したものがいいな…という消費者の要望に応えようとした技術力の高いメーカーさんはすごいと思うので、多少高くても一番気を遣ってくれていそうな(トランス脂肪酸が低いとか)商品を買おうかな~とおもいます。